RISK & COMPLICATIONS

ザイゴマインプラントのリスク・副作用

BEFORE TREATMENT

ザイゴマインプラントを検討する前に
知っておきたいリスク

ザイゴマインプラントは、上顎の骨が著しく少ない場合でも、頬骨(ザイゴマ)を固定源としてインプラント治療を行うことができる治療方法です。

一方で、通常のインプラントよりも長いインプラントを使用し、上顎洞などに近接する部位で外科手術を行うため、ザイゴマインプラント特有のリスクや合併症について十分に理解しておくことが重要です。

このページでは、ザイゴマインプラント治療を検討されている方に向けて、考えられる主なリスク・副作用・デメリットと、それらに対してどのような点を確認すべきかをご説明します。

MAIN RISKS

ザイゴマインプラントで考えられる
主なリスク・副作用

01

術後の痛み・腫れ・出血・内出血

02

感染

03

上顎洞に関連する合併症

04

インプラントが骨と結合しない・脱落する可能性

05

周囲組織への影響

06

インプラント周囲炎

07

人工歯の破損・摩耗・ネジの緩み

08

追加治療や再治療が必要になる可能性

DETAILS

リスク・副作用について
詳しく解説します

01

手術後の痛み・腫れ・出血・内出血

ザイゴマインプラントは外科手術を伴うため、手術後に痛み、腫れ、出血、内出血などが生じることがあります。

症状の程度や持続期間には個人差があります。手術範囲が広い場合や複数本のインプラントを埋入する場合には、術後の腫れなどが強く現れることもあります。

02

感染が起こる可能性

外科手術である以上、手術部位に細菌感染が起こる可能性があります。

感染が生じると、痛みや腫れ、排膿などの症状が現れ、状態によっては追加の処置や投薬、インプラントの除去などが必要になる場合があります。

術後の口腔衛生管理や定期的なメンテナンスも重要になります。

03

上顎洞に関連する合併症

ザイゴマインプラントは上顎洞に近接する領域を通り、頬骨へ固定する治療です。そのため、上顎洞に関連した合併症が生じる可能性があります。

術後に鼻症状や違和感などが生じる場合があり、状態によっては追加の検査や治療が必要になることがあります。

そのため、治療前にはCTなどを用いて上顎洞や頬骨周囲の解剖学的な状態を確認することが重要です。

04

インプラントが骨と結合しない可能性

インプラント治療では、埋入したインプラントが骨と十分に結合しないことがあります。

ザイゴマインプラントについても同様に、すべてのケースで必ず骨と結合することが保証されるものではありません。

骨との結合が得られなかった場合には、インプラントの除去や再治療などが必要になることがあります。

05

周囲の組織に影響する可能性

ザイゴマインプラントは通常のインプラントより長く、頬骨まで到達させる特殊なインプラントです。

そのため、手術部位周囲の解剖学的構造を十分に把握したうえで、埋入位置や方向を計画する必要があります。

周囲組織への影響を可能な限り抑えるためにも、術前の画像診断と適切な治療計画が重要になります。

06

インプラント周囲炎

治療後の清掃状態が不十分な場合などには、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」が生じることがあります。

進行するとインプラントを支える骨が失われ、長期的な安定性に影響する可能性があります。

ザイゴマインプラント治療後も、日常のセルフケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。

07

人工歯の破損・摩耗・ネジの緩み

ザイゴマインプラントそのものだけでなく、その上に装着する人工歯にも長期使用による摩耗や破損が生じる可能性があります。

また、噛む力や歯ぎしり・食いしばりなどの影響によって、固定部分のネジが緩むこともあります。

人工歯は永久にメンテナンス不要というものではなく、状態に応じた修理や交換が必要になる場合があります。

08

追加治療・再治療が必要になる可能性

治療後の経過によっては、追加の処置や人工歯の調整、修理、インプラントに対する再治療などが必要になる場合があります。

ザイゴマインプラントに限らず、インプラント治療は手術を行って人工歯を装着した時点で終了するものではありません。

長期間安定した状態を維持するためには、治療後の継続的な管理が重要です。

DISADVANTAGES

ザイゴマインプラントの
デメリット

01

高度な外科治療になる

通常のインプラントとは埋入する位置やインプラントの長さが異なり、頬骨周辺の解剖学的構造を考慮した治療計画が必要になります。

02

自由診療となる

一般的な歯科インプラント治療と同様、通常は自由診療となるため、治療費の負担が大きくなる場合があります。

03

すべての患者様に適応できるわけではない

全身状態、上顎洞や頬骨の状態、口腔内の状態などによっては、ザイゴマインプラントが適応とならない場合があります。

04

治療後もメンテナンスが必要

治療後もインプラント周囲炎や人工歯のトラブルを予防するため、定期的な検診とメンテナンスが必要です。

RISK MANAGEMENT

リスクを考えるうえで
重要なこと

CTによる術前診断

ザイゴマインプラントでは、頬骨や上顎洞などの位置関係を立体的に把握することが重要です。CTによる画像診断をもとに、インプラントを埋入する位置や方向を検討します。

患者様ごとの治療計画

骨の状態は患者様ごとに異なります。ザイゴマインプラントだけでなく、通常のインプラントとの組み合わせなども含めて治療計画を立てる必要があります。

術後の経過観察

手術後はインプラントや人工歯だけでなく、周囲組織や上顎洞などの状態についても経過を確認することが重要です。

継続的なメンテナンス

治療後のインプラントを長期的に維持するためには、噛み合わせの確認、人工歯の状態確認、クリーニングなどの定期的なメンテナンスが必要です。

TREATMENT OPTIONS

ザイゴマインプラントだけが
選択肢ではありません

上顎の骨が少ない場合でも、すべての患者様にザイゴマインプラントが必要になるわけではありません。

残っている骨の位置や量によっては、通常のインプラントやオールオン4、骨造成を伴うインプラント治療など、他の治療方法を検討できる場合があります。

重要なのは「ザイゴマインプラントができるか」だけではなく、口腔内や全身状態を診断したうえで、治療方法ごとのメリット・デメリットやリスクを比較して検討することです。

CLINICAL CASES

ザイゴマインプラントの症例

ザイゴマインプラントを検討されている方は、実際の治療内容や治療前・治療後の状態について、当院の症例もあわせてご覧ください。

ザイゴマインプラントの症例を見る

FAQ

ザイゴマインプラントのリスクについて
よくある質問

Q ザイゴマインプラントは危険な治療ですか?

A

ザイゴマインプラントは頬骨を固定源とする高度な外科治療であり、通常のインプラントとは異なるリスクがあります。「危険か安全か」だけで判断するのではなく、適応の有無、周囲の解剖学的構造、全身状態などを十分に診査し、考えられるリスクについて説明を受けたうえで検討することが重要です。

Q ザイゴマインプラントで上顎洞炎になることはありますか?

A

ザイゴマインプラントは上顎洞に近接する領域で行う治療のため、上顎洞に関連する合併症が生じる可能性があります。治療前にCTなどで状態を確認し、治療後も必要に応じて経過を確認します。

Q インプラントが抜けてしまうことはありますか?

A

ザイゴマインプラントを含むインプラント治療では、骨との結合が十分に得られなかったり、感染などによってインプラントを維持できなくなったりする可能性があります。その場合には追加処置や再治療が必要になることがあります。

Q 治療後はメンテナンスが必要ですか?

A

必要です。人工歯や噛み合わせの確認、インプラント周囲の清掃、炎症の有無などを定期的に確認することが重要です。

Q リスクを減らすために、当院ではどのようなことをしていますか?

A

CTで頬骨や上顎洞の位置関係を立体的に確認したうえで、埋入する位置や方向を計画します。当院では2013年からザイゴマインプラント治療に取り組んでおり、2025年までの埋入実績は1,010本です。手術後も上顎洞を含めた経過を確認し、定期的なメンテナンスで長期的な状態を管理します。

CONSULTATION

ザイゴマインプラントについて
ご相談ください

「骨が少ないと言われた」「骨造成以外の方法を知りたい」「ザイゴマインプラントのリスクについて詳しく聞きたい」といったご相談にも対応しています。

診査・診断を行い、治療方法だけでなく、考えられるリスクや治療後の管理についてもご説明します。

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