POINTS TO NOTE

インプラントで失敗しないための注意点

BEFORE YOU DECIDE

安いインプラントには理由があります

インターネットで検索すると、「インプラント1本○万円」といった費用を大きく打ち出した広告を多く目にします。インプラントは自由診療のため、クリニックによって費用が大きく異なりますが、その違いには理由があります。

インプラントは、一度入れると長く使い続けていく治療です。治療を受けた直後にはわからない違いが、数年たってからトラブルとして現れることもあります。このページでは、費用の違いがどこから生まれるのか、そしてインプラントを長く快適に使っていただくために当院が大切にしていることを解説します。

PRICE FACTORS

インプラントの費用の違いが生まれる理由

インプラントの費用は、インプラント体そのものの価格だけで決まるわけではありません。主に次のような要素によって変わります。

01

治療計画と埋入の方法

CTによる診断やシミュレーションを行い、上部構造の形から逆算してインプラントの位置を決めるか。必要に応じて骨を増やす処置を行うか。

02

上部構造の素材と製作

人工歯にどのような素材を使い、誰がどのような工程で作るか。見た目だけでなく、耐久性や清掃のしやすさにも関わります。

03

治療前後の管理

手術の前に歯周病を治療しておくか、治療後に定期的なメンテナンスを行うか。インプラントを長く使うための土台になる部分です。

04

インプラント体の種類

どのメーカーの、どのタイプのインプラントを使うか。臨床実績や、将来の修理・対応のしやすさにも関わります。

費用を抑えるために、こうした部分の工程や材料を簡略化すると、見た目や噛み合わせの問題、インプラント周囲炎などのトラブルにつながることがあります。当院のインプラントの費用はインプラントの費用のページでご案内しています。

KEY POINTS

費用だけで選ばないための4つのポイント

それぞれのポイントについて、注意したいことと、当院での取り組みをご紹介します。

01

TREATMENT PLANNING

計画に基づいてインプラントを埋入しているか

インプラントは、骨がある場所に入れればよいというものではありません。十分な計画なしに、骨のある位置に合わせてインプラントを埋入すると、上部構造(人工歯)の形に無理が生じます。その結果、見た目が不自然になったり、噛み合わせが合わずにトラブルが起きたりすることがあります。

当院では

CTによる診査・診断をもとに、見た目と噛み合わせの両面から、どこにインプラントを埋入するのが望ましいかをシミュレーションしたうえで手術を行います。前歯のインプラントでは、コンピュータシミュレーションに基づいたサージカルテンプレート(手術用のガイド)を使用し、計画した位置への埋入を目指します。

前歯のインプラント手術で使用するサージカルテンプレート
前歯のインプラント手術で使用するサージカルテンプレート

骨が足りない場合は、骨のある位置に合わせるのではなく、必要に応じて骨を増やす処置(骨造成)を行い、望ましい位置にインプラントを埋入します。また、ナビゲーションシステム「X-Guide」を用いた手術にも対応しています。

02

PROSTHESIS

上部構造の素材と作り手

インプラントに取り付ける人工歯(上部構造)を作るのは歯科技工士です。上部構造の素材にはさまざまな種類があり、素材や製作の工程によって、耐久性、見た目、清掃のしやすさが変わります。費用を抑えるために素材や製作の工程を簡略化すると、こうした点で問題が起こりやすくなります。

当院では

当院の上部構造は、技工リーダーの小枝をはじめとする専属技工所の歯科技工士が、歯科医師と連携しながら製作しています。見た目の自然さだけでなく、噛み合わせ、清掃のしやすさ、強度、口元との調和まで考えて、患者様一人ひとりに合わせた上部構造を作ります。

オールオン4クリニックの専属技工所
上部構造を製作する専属技工所
03

PERI-IMPLANTITIS CONTROL

治療前後の管理(インプラント周囲炎への対策)

インプラントを失う大きな原因の一つが「インプラント周囲炎」です。インプラントのまわりの歯ぐきや骨に炎症が起こり、進行するとインプラントを支える骨が失われていきます。

インプラント周囲炎によってインプラントのまわりの骨が失われたレントゲン写真
インプラント周囲炎によって、インプラントのまわりの骨が失われた例(赤い丸の部分)

歯周病が原因で歯を失った場合は、インプラントの手術の前に歯周病をしっかりコントロールしておかないと、インプラント周囲炎になるリスクが高くなります。また、治療後も定期的にメンテナンスを行い、インプラントに問題がないかを確認していくことが欠かせません。こうした治療前後の工程を省くと、費用は抑えられても、インプラントを長く使えなくなるおそれがあります。

当院では

インプラントの手術の前に、進行している歯周病の治療を行います。残っている歯の歯周病治療とあわせて、お口の中の細菌のコントロールができた段階でインプラントの手術を行います。手術後も、お口の中の環境を保つために定期的なメンテナンスを行います。

歯周病の原因菌を調べる細菌検査(ペリオアナリーズ)

歯周病の原因菌の種類と割合を調べる検査です。歯周ポケットの中から検体を採取するだけの簡単な検査で、痛みはほとんどありません。歯周病のリスクを細菌のレベルで評価し、患者様のリスクに合わせた予防のプログラムを作成します。

歯周病の原因菌を調べた細菌検査の結果
細菌検査の結果の一例
04

IMPLANT SYSTEM

使用するインプラント体の種類

インプラント体はメーカーから仕入れて使用するもので、品質や価格はメーカーや製品によってさまざまです。臨床実績の少ないメーカーの製品は価格が安い傾向があります。また、各メーカーから「ワンピースタイプ」と呼ばれるシンプルで安価なインプラント体も販売されていますが、適応できる症例が限られ、前歯など難易度の高いインプラント治療には使えない場合があります。

当院では

ノーベルバイオケア社製のツーピースタイプのインプラントを主に使用しています。

ノーベルバイオケア社製のインプラント

ノーベルバイオケア社製のインプラントを選んでいる主な理由は、次のとおりです。

  • 長い歴史と、長期にわたる臨床実績・科学的根拠がある
  • 上部構造(補綴)の選択肢が充実している
  • 幅広い症例に対応できる
  • 国内外で広く使われているため、多くの歯科医院で対応できる
  • 製品にトラブルが生じた場合にも対応しやすい

また、症例によってはストローマン社製のインプラントを選択します。ストローマン社製のインプラントは、表面の性状によって骨と結合するまでの期間が短いとされ、治療期間の短縮が期待できます。

ストローマン社製のインプラント

CASE

他院で治療を受けて相談に来られた方の例

下の写真は、ほかの歯科医院でインプラント治療を受けたあと、インプラント周囲炎を起こして当院へ相談に来られた方の例です。インプラントの埋入位置・角度に合わせて作られた被せ物が、見た目にも不自然な状態になっていました。

この状態から回復するには、インプラントを撤去したうえで、失われた骨を再生させる処置を行うなど、多くの時間と費用がかかります。最初の治療計画と、治療前後の管理がいかに大切かがわかる例です。

ほかの歯科医院でインプラント治療を受け、インプラント周囲炎を起こして当院へ相談に来られた方のレントゲンとお口の中の写真
当院へ相談に来られたときのレントゲンとお口の中の状態、インプラント撤去後の状態

※治療の経過や結果には個人差があります。お口の状態によって、必要な治療内容・期間・費用は異なります。

CHECK LIST

クリニック選びで確認したいこと

インプラントは、一度入れると長く付き合っていく治療です。治療先を選ぶ際は、費用とあわせて次のような点を確認しておくと安心です。

  1. 費用に何が含まれているか

    検査・診断、手術、上部構造、仮歯、治療後のメンテナンスなど、どこまでが表示されている費用に含まれているかを確認しましょう。

  2. CTによる診査・診断と治療計画の説明があるか

    骨の量や形、神経や血管の位置をCTで確認し、インプラントの位置・本数・上部構造まで考えた治療計画を説明してもらえるかが大切です。

  3. 使用するインプラントのメーカーと種類

    どのメーカーのインプラントを使うのかは、将来の修理や、転居などでほかの歯科医院にかかる場合にも関わります。

  4. 上部構造を誰がどのように作るか

    歯科医師と歯科技工士がどのように連携して、上部構造を設計・製作しているかも確認しておきたいポイントです。

  5. 治療後のメンテナンスと保証

    定期メンテナンスの内容や、保証の期間・条件を、治療前に確認しておきましょう。

FAQ

インプラントの注意点についてよくある質問

インプラントの費用が安いと、何か問題がありますか?

費用の安さだけで治療の良し悪しは判断できません。ただし、インプラントの費用には、診断や治療計画、インプラント体、上部構造の素材と製作、治療前後の管理などが含まれます。金額だけでなく、何が含まれているのか、どのような材料や工程で治療を行うのかを確認したうえで比較することをおすすめします。

インプラントが失敗する主な原因は何ですか?

主な原因として、インプラント周囲炎、インプラントの位置や角度と上部構造の設計が合っていないこと、噛み合わせの力のかかり方、治療前の歯周病の管理不足や治療後のメンテナンス不足などが挙げられます。

インプラント周囲炎を防ぐには、どうすればいいですか?

歯周病がある場合は、インプラントの手術の前に治療しておくことが大切です。治療後も、毎日のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスで、インプラントのまわりの歯ぐきや骨の状態を確認していきます。

どのメーカーのインプラントを使っても同じですか?

インプラントはメーカーや種類によって、臨床実績、適応できる症例、上部構造の選択肢などが異なります。当院では、ノーベルバイオケア社製のツーピースタイプのインプラントを主に使用し、症例によってストローマン社製のインプラントを選択しています。

ほかの歯科医院で入れたインプラントについて相談できますか?

はい、セカンドオピニオンとしてご相談いただけます。現在の状態や治療の経緯をうかがい、お口の状態を確認したうえで、考えられる対応をご説明します。レントゲン・CT画像や治療計画書などの資料があればお持ちください。

SECOND OPINION

セカンドオピニオンも承っています

「ほかの歯科医院で説明を受けたけれど、本当にこの治療でいいのか迷っている」「骨が少ないため、インプラントは難しいと言われた」。そのような方のご相談も承っています。現在の診断や治療計画をうかがったうえで、当院の歯科医師がお口の状態を改めて確認し、考えられる治療の選択肢をご説明します。

お手元にレントゲン・CT画像や治療計画書などの資料があれば、お持ちください。

こんな方はご相談ください

  • ほかの歯科医院で、オールオン4やインプラントは難しいと言われた
  • 抜歯が必要と言われたが、ほかの方法がないか知りたい
  • 提示された治療計画や費用に迷っている
  • 入れ歯が合わず、ほかの治療方法も検討したい
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