オールオン4の人工歯が欠けた・割れたらどうする?原因・修理・保証とスペアの歯
オールオン4の人工歯(上部構造)は人工物のため、長く使ううちに欠けたり割れたりすることがあります。割れたときにまずすること、修理か作り直しかの判断、当院の保証とスペアの歯、割れにくくするための設計とセルフケアを解説します。
この記事の結論
オールオン4の人工歯が欠けたり割れたりしたときは、次のメンテナンスを待たずに、できるだけ早く歯科医院にご連絡ください。割れ方や人工歯の種類によって、部分的な修理で済む場合と、作り直しが必要な場合があります。
- 割れた原因が噛み合わせや力のかかり方にある場合は、原因もあわせて確認します
- 当院の保証期間内の通常使用による破損は、アクリリックタイプ(5年)は無償で修理、フルジルコニアタイプ(10年)は無償で作り直します
- フルジルコニアの方にはスペアの人工歯をご用意しており、修理・再製作の間も歯がない状態になりにくくしています
- 当院独自の「二重冠」(特許取得済み)は、割れた歯だけを取り替えられます
- 保証の適用には、当院が指定する定期メンテナンスへのご来院が条件です
「食事中に人工歯が欠けた」「前歯にひびが入った」。オールオン4の人工歯は毎日の食事で大きな力を受けるため、長く使ううちに欠けや割れが起こることがあります。
この記事では、人工歯が欠けた・割れたときにまずすべきこと、修理と作り直しの違い、当院の保証とスペアの歯、そして割れにくくするための工夫を解説します。
人工歯が欠けた・割れたら、まず何をする?
まずは歯科医院に連絡し、できるだけ早く状態を確認してもらってください。小さな欠けでも、そのままにすると割れが広がったり、舌や頬を傷つけたりすることがあります。
- 欠けた破片が残っていれば、捨てずに持参してください
- 割れた部分で硬いものを噛まないようにしてください
- 人工歯全体が動く、ぐらつく感じがある場合は、ネジの緩みやインプラントの問題の可能性もあるため、早めにご連絡ください
- ご自身で接着剤を使って直すことはやめてください
修理で済む?作り直しになる?
割れ方や人工歯の種類によって対応が異なります。
| 人工歯の種類 | 起こりやすい変化 | 主な対応 |
|---|---|---|
| アクリリック(レジン)タイプ | すり減り、欠け、歯が外れる | 部分的な修理。長く使うと作り替えが必要になることが多い |
| フルジルコニアタイプ | すり減りにくいが、強い力で破損することがある | 状態に応じて作り直し |
| 二重冠(当院独自) | 歯を1本ずつ被せているため、欠けや割れは歯単位で起こる | 割れた歯だけを取り替える |
一枚のジルコニアからすべての歯を一つの塊として削り出した人工歯は、一部が割れると全体を作り直す必要があります。当院独自の「二重冠」は、ジルコニアのフレームの上に1本ずつ作ったクラウン(歯の部分)を被せる構造のため、割れた歯だけを取り替えられ、修理の負担を抑えられます。
修理費用は?保証はどうなる?
当院では、人工歯の種類ごとに保証期間を設けています。
| 対象 | 保証期間 | 保証の内容 |
|---|---|---|
| アクリリック上部構造 | 最初のセットから5年 | 通常使用による破損・破折を無償で修理 |
| フルジルコニア上部構造 | 最初のセットから10年 | 通常使用による破損・破折を無償で新しく作り直し |
| インプラント体 | 埋入手術から10年 | — |
保証の適用には、当院が指定する定期メンテナンスへのご来院が条件です。保証期間終了後に修理や作り直しが必要になった場合は、必要な実費をご負担いただきます。具体的な保証範囲は、治療前にご説明します。
修理中は歯がない状態になる?
当院では、フルジルコニアタイプの人工歯をお使いの方に、アクリリックタイプのスペアの人工歯をご用意しています。万が一フルジルコニアにトラブルが起きた場合は、一時的にスペアに交換し、その間に修理・作り直しを進めます。
オールオン4は毎日の食事や会話に欠かせない歯です。「壊れたときにどうするか」まであらかじめ考えておくことも、長く使う治療では大切だと考えています。
人工歯が割れる原因は?
人工歯の破損は、主に次のような原因で起こります。
- 噛む力と設計のミスマッチ:噛む力の強さや人工歯のスペースに対して、設計や材料が合っていない
- ネジ穴(アクセスホール)の位置:人工歯をネジで固定する穴が、歯の先端に近い位置や歯ぐき側に外れた位置にあると、折れたり割れたりしやすくなります
- 奥歯のすり減り:奥歯がすり減ると前歯に強い力がかかり、前歯が欠けたり外れたりしやすくなります
- 歯ぎしり・食いしばり:寝ている間の強い力が、人工歯やネジに負担をかけます
- 硬いものを好んで噛む習慣:氷や硬い食べ物を繰り返し噛むと、人工歯に負担がかかります
割れにくくするために当院がしていることは?
当院では、人工歯のトラブルを治療の計画段階から減らすことを大切にしています。
- 最終的な人工歯の形から逆算してインプラントの位置を計画し、アクセスホールが望ましい位置になるようにします
- ナビゲーションシステム「X-Guide」で、計画した位置・角度・深さに沿ってインプラントを埋め込みます
- 専属技工所の歯科技工士が、噛み合わせや強度まで考えて人工歯を製作します
- 定期メンテナンスで、人工歯のすり減りや欠け、ネジの緩み、噛み合わせの変化を確認します
- 歯ぎしり・食いしばりがある方には、寝ている間に使うマウスピースなどの対策をご提案します
オールオン4治療の注意点
どの種類の人工歯も、噛む力や歯ぎしり・食いしばりなどによって、欠けや破損、すり減りが起こることがあり、調整・修理・作り直しが必要になる場合があります。二重冠のうち、歯の部分にハイブリッドレジンを使う「ジルコニア オン ハイブリッド」は、ジルコニアに比べてすり減りが早いため、個人差はありますが数年に一度、歯の部分の交換が必要になります。
オールオン4は外科手術を伴う治療で、手術後の痛み・腫れ・出血、感染、インプラント周囲炎、インプラントが骨と結合しないなどのリスクがあります。公的医療保険が適用されない自由診療で、人工歯の費用は種類によって異なります。
よくある質問
小さく欠けただけでも受診したほうがいいですか?
受診をおすすめします。小さな欠けでも、割れが広がったり、舌や頬を傷つけたりすることがあります。欠けた原因が噛み合わせや力のかかり方にある場合は、その確認も必要です。
保証期間内なら、どんな破損でも無料ですか?
保証の対象は、通常使用によって生じた破損・破折で、当院が指定する定期メンテナンスへのご来院が条件です。具体的な保証範囲は、治療前にご説明します。
アクリリックからフルジルコニアに作り替えることはできますか?
できます。当院でも、長く使ったアクリリックや人工歯タイプの上部構造を、フルジルコニアに作り替えた症例があります。費用は人工歯の種類によって異なるため、状態を確認したうえでご説明します。
他院で入れたオールオン4の人工歯が割れました。相談できますか?
セカンドオピニオンとしてご相談いただけます。人工歯の状態やインプラントの状態を確認したうえで、考えられる対応をご説明します。治療計画書などの資料があればお持ちください。
まとめ
オールオン4の人工歯が欠けたり割れたりしたときは、早めに歯科医院で状態と原因を確認することが大切です。当院では、人工歯の種類ごとの保証、フルジルコニアの方へのスペアの歯、割れた歯だけを取り替えられる二重冠で、「壊れたときにどうするか」まで考えた治療を行っています。
人工歯の選び方や保証の内容について詳しく知りたい方は、カウンセリングでご相談ください。
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