オールオン4は手術当日に歯が入る?仮歯から最終的な歯までの流れと期間
オールオン4は、インプラントの固定状態などの条件が整えば、手術当日に固定式の仮歯を装着できる場合があります。ただし、当日に入るのは仮歯で、最終的な歯はインプラントと骨の結合を確認してから装着します。相談から最終的な歯が入るまでの流れ、手術当日の過ごし方、仮歯の期間の注意点、治療期間の目安を解説します。
この記事の結論
オールオン4は、インプラントの固定状態などの条件が整えば、手術当日に固定式の仮歯を装着できる場合があります。当日に入るのは仮歯で、最終的な歯はインプラントと骨がしっかり結合してから装着します。
- 流れは「相談 → 精密検査 → 診断・治療計画 → 手術 → 仮歯 → 最終的な歯 → 定期メンテナンス」の7段階です
- 当院で公開している症例には、約8〜9か月で治療を終えた例があります
- 条件によっては当日に仮歯を装着できないこともあり、事前の診断でご説明します
- 仮歯の期間は、硬いものを強く噛まないなど、歯科医師の指示に沿って過ごします
「歯を抜いたあと、歯がない状態で過ごす期間があるのでは」「仕事を何日休めばいいのか」。オールオン4を検討している方から、手術当日と、その後の期間についての質問を多くいただきます。
この記事では、オールオン4で手術当日に歯が入る仕組みと条件、相談から最終的な歯が入るまでの流れ、治療期間の目安、手術当日と仮歯の期間の過ごし方を解説します。
オールオン4は本当に手術当日に歯が入る?
条件が整っていれば、手術当日に固定式の仮歯を装着することがあります。入れ歯のように取り外すものではなく、インプラントに固定する仮歯です。
当日に仮歯を固定できるかどうかは、埋入したインプラントがどれだけしっかり骨に固定されているか(初期固定)や、全身の状態などによって決まります。固定が十分に得られない場合は、当日の装着が難しく、治療の進め方を変更することがあります。事前の診断の段階で、当日に仮歯を入れられる見込みと、入れられなかった場合の進め方をご説明します。
当日に入るのは「仮歯」
手術当日に装着するのは、最終的な歯ではなく仮歯です。インプラントは、埋入してから骨と結合するまでに期間がかかります。その期間は仮歯で過ごし、結合を確認してから、噛み合わせや見た目を調整した最終的な歯(上部構造)に置き換えます。
相談から最終的な歯が入るまでの流れ
オールオン4は、手術をして終わりではなく、次の7つの段階で進めます。
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| 1. 相談・カウンセリング | お悩みとご希望を伺い、今の歯を残せるか、入れ歯やインプラントとの違い、期間と費用の目安をご説明します |
| 2. 精密検査 | CT撮影と口腔内の検査で、顎の骨の量と形、残っている歯、噛み合わせ、神経や上顎洞の位置を確認します。全身の病気や服用中のお薬も伺います |
| 3. 診断・治療計画 | インプラントの位置・本数・角度、人工歯の設計、治療スケジュールを決め、治療内容・費用・リスクをご説明します |
| 4. 手術 | 必要な抜歯などを行ったうえで、顎の骨にインプラントを埋入します |
| 5. 仮歯の装着 | 条件が整っていれば、手術当日に固定式の仮歯を装着します |
| 6. 最終的な歯の装着 | インプラントと骨の結合を確認してから、最終的な人工歯を作製・装着します |
| 7. 定期メンテナンス | インプラント、人工歯、ネジ、噛み合わせ、歯ぐきの状態を定期的に確認し、クリーニングを行います |
手術前の準備が仕上がりを左右する
当院では、最終的な歯をつくる専属技工所の歯科技工士が初診の段階から立ち会い、歯科医師・患者様と一緒に「どのような歯にしたいか」を話し合います。歯の形や噛み合わせ、口元とのバランスまでを手術前に考えておくことで、インプラントを埋入する位置を、最終的な歯に合わせて計画できます。
ナビゲーションシステムを使った手術
当院では、3Dダイナミックナビゲーションシステム「X-Guide(エックスガイド)」を導入し、オールオン4をはじめとするインプラント手術に活用しています。CTのデータと治療計画をもとに、手術中のドリルの位置・角度・深さを画面上でリアルタイムに確認しながら、計画に沿った位置へインプラントを埋入するためのシステムです。
治療期間はどのくらい?
治療期間は、顎の骨の状態、治療する範囲(片顎か上下か)、抜歯や骨の処置の有無によって異なります。当院で公開している症例には、約8〜9か月で治療を終えた例があります。
上顎の骨が少なく、頬骨を固定源とするザイゴマインプラントを組み合わせる場合などは、さらに長くかかることがあります。当院の公開症例では、ザイゴマインプラントを使った治療で10か月〜約15か月かかった例があります。いずれも個別の治療例で、期間には個人差があります。
手術当日はどう過ごす?
手術は、局所麻酔に加えて、静脈内鎮静や全身麻酔を選択できる場合があります。全身麻酔の場合は、眠っている間に手術を進め、目が覚めたときには手術が終わっています。意識がはっきりし、状態が落ち着くまで院内でお休みいただきます。
手術時間は、治療する範囲、抜歯の本数、麻酔方法などによって異なります。治療計画をお伝えする際に、手術当日の流れとあわせてご説明します。
手術のあとは、次の点に気をつけてください。
- 痛み、腫れ、出血、内出血などが出ることがあります。処方されたお薬は指示どおりに服用してください
- 手術当日は安静にし、激しい運動、飲酒、長時間の入浴など、血行がよくなりすぎる行動は控えてください
- 喫煙は傷の治りやインプラントと骨の結合に影響するおそれがあるため、控えてください
具体的な注意事項は、手術の内容や麻酔方法によって異なるため、手術前にご説明します。
仮歯の期間に気をつけることは?
インプラントと骨が結合するまでの仮歯の期間は、硬いものを強く噛むことを避けるなど、歯科医師の指示に沿ってお過ごしください。結合する前のインプラントに強い力がかかると、結合に影響するおそれがあるためです。
また、新しい歯に慣れるまでの間は、話しにくさや、舌や頬に触れる違和感を感じることがあります。多くの場合は時間とともに慣れていきますが、気になる場合は形の調整などで対応します。
当日に歯が入る治療のリスク・注意点
オールオン4は外科手術を伴う治療です。主なリスクは次のとおりです。
- 手術後の痛み、腫れ、出血、内出血
- 感染や、インプラントが骨と十分に結合しない・脱落する可能性
- 神経・血管・上顎洞など周囲の組織への影響
- 人工歯の破損・摩耗、ネジの緩み
- 条件によっては手術当日に仮歯を装着できない場合があること
- 骨や全身の状態によっては適応にならない場合があること
よくある質問
手術の後、歯がない期間はありますか?
条件が整っている場合は、手術当日に固定式の仮歯を装着することがあります。条件によっては当日の装着が難しい場合もあるため、事前の診断でご説明します。
オールオン4の治療期間はどのくらいですか?
骨の状態、治療する範囲(片顎か上下か)、抜歯や骨の処置の有無などによって異なります。当院で公開している症例には、約8〜9か月で治療を終えた例があります。
手術は何時間くらいかかりますか?
治療する範囲や抜歯の本数、麻酔方法などによって異なります。治療計画をお伝えする際に、手術当日の流れとあわせてご説明します。
まとめ
オールオン4は、インプラントの固定状態などの条件が整えば、手術当日に固定式の仮歯を装着できる場合があります。その後、インプラントと骨の結合を確認してから最終的な歯を装着し、当院の公開症例では約8〜9か月で治療を終えた例があります。
当日に仮歯を入れられるかどうか、治療にどのくらいの期間がかかるかは、CTなどの検査をしてみないと判断できません。お仕事やご予定にあわせたスケジュールのご相談も含めて、まずは無料カウンセリングでお話をお聞かせください。
治療について
歯科治療の適応や治療方法、治療期間、費用、治療結果には個人差があります。実際の治療については、口腔内の状態を診査・診断したうえでご提案します。