オールオン4の費用の内訳とは?クリニックで費用が異なる理由と支払い方法
オールオン4の治療費は何で構成され、なぜクリニックによって違うのでしょうか。総院長の橋村が解説した動画をもとに、手術費用や歯の部分の材質による違い、追加費用がかかるケース、保証や治療方法による差、支払い方法、医療費控除までをわかりやすくまとめます。
オールオン4を検討されている方にとって、治療費は特に気になるポイントの一つだと思います。「総額でどのくらいかかるのか」「費用には何が含まれているのか」「なぜクリニックによって金額が違うのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オールオン4クリニックのYouTubeチャンネルで総院長の橋村が解説した動画をもとに、オールオン4の費用の内訳や、クリニックによって費用が異なる理由、支払い方法、医療費控除についてまとめます。当院の具体的な治療費については、オールオン4の費用や料金表のページでご案内しています。
オールオン4とは
はじめに、オールオン4がどのような治療かを簡単に振り返ります。オールオン4は、ほとんどの歯を失ってしまった方、歯が1本も残っていない方、歯周病で歯がグラグラして残すことが難しいと言われた方などに向けた治療法です。
片顎に最低4本のインプラントを埋め込み、その4本で連結した12本分の歯を支えます。1本の歯に対して1本ずつインプラントを入れる方法に比べて少ない本数で歯を支えられるため、噛む機能や見た目の回復を、比較的短い期間で目指せる治療です。
オールオン4の費用は何で構成されているか
インプラント治療は、オールオン4も含めて公的医療保険が適用されない自由診療です。細かく分けていくと、CT撮影の費用、治療計画の立案の費用など、さまざまな項目の積み上げで治療費が成り立っています。
ただし、最近ではオールオン4の治療費を「治療全体でいくら」といった総額で設定したり、「インプラントの手術費用」と「歯の部分の費用」に分けたセットのような形で設定したりしているクリニックが多くなっています。
インプラントの本数と費用の関係
インプラント治療は、基本的に埋め込むインプラントの本数によって費用が変わる治療です。たとえば片顎の歯をすべて失った方が、1本ずつインプラントを入れる方法や、8本程度のインプラントをブリッジでつなぐ方法で治療を受ける場合、インプラントの本数が多い分、治療費も高くなりやすくなります。
オールオン4は、基本的に片顎4本のインプラントで歯を支えます。そのため、インプラントを多く埋め込む治療法と比べて、費用を抑えやすい治療法の一つといえます。
手術費用
手術費用には、インプラントを顎の骨に埋め込む外科手術にかかる費用が含まれます。オールオン4では、手術当日に仮歯を装着することを目指して治療を進めます。手術の方法や使用する器具、事前の計画の立て方などによって、費用の考え方はクリニックごとに異なります。
歯の部分(最終補綴装置)の費用は材質によって変わる
インプラントの上に装着する最終的な歯のことを「最終補綴装置(さいしゅうほてつそうち)」と呼びます。この歯の部分は、使用する材質によって費用を設定しているクリニックが多いと思います。主な種類は次のとおりです。
- 人工歯タイプ:入れ歯にも使われる人工歯と、アクリリックレジンという樹脂を用いてつくるタイプです。内部にチタンのフレームを入れて補強するものもあります
- フルジルコニアタイプ:ジルコニアというセラミックの一種のディスクを削り出してつくるタイプです
材質によって性質や耐久性は大きく異なります。動画の解説によると、人工歯タイプは汚れがつきやすく、使用していくうちに年数の経過とともに作り直しが必要になる場合があります。一方、ジルコニアタイプは耐久性が高く、汚れや傷、においがつきにくいという特徴があります。それぞれの詳しい違いについては、別の動画で解説しています。
インプラントの本数が増える場合の費用
オールオン4は片顎に4本のインプラントを埋め込む治療法ですが、片顎に6本のインプラントを埋め込む「オールオン6」を選択するケースもあります。噛み合わせの力(咬合力)が強い方に向けた治療で、事前の検査でCTを撮影した結果や、男性や骨格の大きな方など、お口の状態によっては4本ではなく6本を埋め込むことがあります。その場合は、追加の治療費がかかることがあります。
上顎の骨が少ない場合の費用
上顎の骨が少なく、通常のオールオン4が難しい方の場合は、頬骨に長いインプラントを埋め込む「ザイゴマインプラント」が必要になることがあります。このようなケースでは、別途費用がかかる場合がありますので、歯科医師にご相談ください。
麻酔やメンテナンスの費用
オールオン4の治療では、手術の際の麻酔(鎮静法など)の費用や、術後のメンテナンス費用が別途かかる場合があります。治療費を確認する際は、総額に何が含まれているのかもあわせて確認されることをおすすめします。
メンテナンスは、患者様のセルフケアの状況に応じて、1か月に1回、3か月に1回など間隔を決めて行い、少なくとも1年に1回はご来院いただいています。メンテナンスでは、レントゲン撮影でインプラントの状態を確認したり、最終補綴装置を外してクリーニングを行ったりします。当院のメンテナンス費用については料金表をご確認ください。
クリニックによってオールオン4の費用が異なる理由
オールオン4は、同じ名前の治療であっても、クリニックによって治療費に差があります。患者様からすると「同じ治療に見えるのに、なぜこんなに違うのか」と疑問に感じることもあると思います。費用の差が生まれる主な理由として、動画では次のような点を挙げています。
治療後の保証制度の違い
治療費を考えるうえで、治療後の保証の内容は大切なポイントです。当院では、オールオン4のインプラントと、ジルコニアの最終補綴装置に対して長期の保証制度を設けており、保証の対象となる不具合が生じた場合には、新しいものへの交換などで対応しています。
一方で、上部構造が欠けたり不具合が生じたりした際の対応は、クリニックによってさまざまです。治療を受ける前に、保証の有無や期間、対象となる範囲、条件を確認しておくと安心です。
治療方法・治療計画の違い
一口にインプラント手術といっても、さまざまな方法があります。当院では、まず「ラジオグラフィックガイド」という装置を用いて、最終的にどのような歯を患者様に入れるかを確認し、その情報をもとにコンピューター上でインプラントの位置を計画します。そのうえで、計画した位置に安全かつ正確にインプラントを埋め込むために、ガイデッドサージェリーという方法で手術を行っています。
このように、事前の検査や計画にどれだけ手間をかけるか、どのような方法で手術を行うかによっても、治療費は変わってきます。
歯科医師の考え方や治療姿勢の違い
どれだけ手間をかけて治療を行うか、患者様に対してどこまで保証するかといった、歯科医師の考え方や治療姿勢によっても、治療費は大きく異なります。長年インプラント治療を学び、経験を重ねてきた知識や技術を患者様に提供したいと考える歯科医師であれば、それに見合った治療費を設定していると考えられます。
費用だけで治療先を選ぶのではなく、治療内容や保証、費用の内訳について、気になることは担当の歯科医師に率直に質問してみることも一つの方法です。費用の理由を納得したうえで治療を受けることが大切です。
オールオン4の支払い方法
オールオン4は、インプラントの本数を抑えた治療法とはいえ、治療費は高額になります。そのため、患者様の負担を少しでも軽くできるよう、さまざまな支払い方法を用意しているクリニックが多いと思います。当院では、次のような支払い方法をご案内しています。
- 一括払い:治療費をまとめてお支払いいただく方法です
- クリニックによる分割払い:治療期間中に数回に分けてお支払いいただく、当院独自の分割制度です
- デンタルローン:信販会社の分割払いを利用する方法で、イメージとしては車を購入する際のローンに近いものです。銀行によっては歯科治療向けのローンを設けているところもあります
- クレジットカード:お持ちのクレジットカードで、ご自身で分割払いを設定してお支払いいただくこともできます
患者様の経済状況や治療のご予算に応じて、分割払いの方法をご提案したり、オールオン4以外の治療法をご提案したりすることもあります。お支払いについて不安がある方も、お気軽にご相談ください。
オールオン4は医療費控除の対象になります
オールオン4のような高額な歯科治療を受ける際に、忘れずに確認しておきたいのが医療費控除です。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定の額を超えた場合などに、所得税の控除を受けられる制度です。
オールオン4の治療も医療費控除の対象となります。治療費を支払った翌年に確定申告を行うことで、支払った税金の一部が還付される場合があります。
医療費控除の申告には、クリニックの領収書が必要です。領収書は原則として再発行ができないため、受け取った領収書は大切に保管してください。医療費控除の詳しい条件や手続きについては、税務署や税理士にご相談いただくことをおすすめします。
費用だけでなく、治療によって得られるものも考える
ここまで治療費について説明してきましたが、オールオン4は決して安価な治療ではありません。一方で、総入れ歯とオールオン4とでは、日常生活の中で大きな違いがあると当院では考えています。
- 食事:入れ歯で発揮できる噛む力は限られるといわれています。オールオン4では、インプラントで固定した歯でしっかり噛むことを目指せるため、入れ歯では難しかった硬いものも食べやすくなる場合があります。入れ歯と歯ぐきの間に食べ物の小さなかけらが挟まって痛むといった悩みからも解放されやすくなります
- 治療期間:お口の状態にもよりますが、手術当日に仮歯が入り、片顎の治療全体がおよそ半年程度で完了するケースもあります
- 会話・発音:会話中に入れ歯が外れる、カラオケで発音しにくいといったお悩みの軽減が期待できます
- 見た目:患者様一人ひとりの顔立ちや個性に合わせた歯をつくることができ、手術当日から見た目の回復を目指せます
このように、オールオン4は高額な治療ではありますが、食事のしやすさや見た目、発音など、生活の質(QOL)の向上が期待できる治療法です。費用とあわせて、治療によって得られる生活の変化も含めて検討していただければと思います。
オールオン4の費用を検討する際の注意点
オールオン4は公的医療保険が適用されない自由診療です。治療費や治療期間は、骨の状態やインプラントの本数、最終補綴装置の材質など、お口の状態や治療内容によって異なります。総額に含まれる項目や、別途かかる費用、保証の内容は、治療前に十分にご確認ください。
また、オールオン4は外科手術を伴う治療です。手術後に腫れや痛み、出血が生じることがあるほか、感染や、インプラントが骨とうまく結合しないといったトラブルが起こる可能性もあります。治療後もインプラントと歯を長く使っていただくために、定期的なメンテナンスが欠かせません。
まとめ
オールオン4の費用は、検査や治療計画、インプラントの手術、最終的な歯の部分の材質、麻酔やメンテナンスなど、さまざまな要素で構成されています。インプラントの本数や骨の状態によって追加の費用がかかる場合もあり、クリニックによって保証制度や治療方法、治療に対する考え方が異なることも、費用の差につながっています。
治療を受ける際は、ご自身のライフスタイルや経済状況を把握したうえで、無理のない支払い方法と、納得できるクリニックを選ぶことが大切です。オールオン4は同じ治療法に見えても、クリニックや歯科医師によって治療方法や考え方が異なる場合がありますので、クリニック選びは慎重に行ってください。当院の治療費はオールオン4の費用と料金表でご確認いただけます。
動画の内容は、こちらからご覧いただけます。
動画を見る:オールオン4の治療費用を解説!実際にかかる費用とは?(YouTube)
※本記事は動画の内容をもとに作成しています。治療方法やメンテナンス、費用、保証などの運用は、動画の公開当時から変更している場合があります。最新の内容はカウンセリングの際にご確認ください。
ご自身のお口の状態でオールオン4が適しているかどうか、また治療計画や費用の詳細は、歯科医師の診査・診断によって判断します。費用やお支払い方法について気になることがある方も、まずはお気軽にご相談ください。
治療について
歯科治療の適応や治療方法、治療期間、費用、治療結果には個人差があります。実際の治療については、口腔内の状態を診査・診断したうえでご提案します。